コラム ~方位と土地とイヤシロチ考察~ その1

本日の太陽は、昨日と同じくおとめ座22度を運行中なので、コラムを。



吉凶 動より 生ず。


占い好きが高じて、占星術やタロット以外にも、色々な占術に興味があった二十代のころ。

移動する方位によって運が開けるという情報を得てから、引越しをする時、また遠方に旅行する時は、奇門遁甲や九星方位学で必ず自宅から行先の方位が吉か凶かをチェックしていました。


で、本当に方位を取れば開運するのか。


全て自分の体験上でのことなので、はっきりとした正解はお伝え出来ないかもしれませんが、これまでの経験で効果を体感できたものとそうでないケース、また凶方位で移動した場合の影響などを、お話したいと思います。


九星方位は自分の生年月日から本命星と月命星を割り出して、その年に巡る相性の良い星が宿る方角へ移動して、開運しましょうというのが狙いです。親切でとても丁寧な九星方位のサイトが検索するとありますので、そこで調べた方角でちょっとした旅行をするのも面白いかもしれません。


色々とルールはあるのですが、細かい部分は省略します。

初めて吉方位で引越しをした時は、良い効果を実感しました。例えばプライベートが充実するとか、仕事で高く評価されるとか、賞を取るとか。努力の範囲で成果を得たといった方が正しいかも知れません。また、「良い方角に引っ越したぞ!」という前向きな思い込みが勢いに拍車をかけたところもあったと思います。そうはいっても、努力が加速されていくような、背中をおしてもらっているような感覚はありました。当時、占星術の方は少しかじった程度の知識しかなかったので、出生図や進行運などまともに読めてはいませんでしたが、今振り返ると平運から少し盛運への向かう途中のような運気でした。そんな中での吉方位の引越しでした。


また相性の良い方位のなかから物件を探そうとすると、たいてい自分の希望にかなう住まいがあっさり出てくることが多かったことも印象に残っています。好みの部屋ですので、やはり気分もあがりますし、自分は運がいいかも♪という気持ちにもなります。


ただ、一度目の吉方位で引越しをした後、欲が出てすぐにまた吉方位に引っ越したことがありました。この時はダメでしたね。浮足立ってしまいました。方位ばかりに気を取られ、住環境や他もどうとでもなるだろうと安易に考えて引っ越したところ、近隣の騒音だったり、室内の空気がなんとなく重かったり、夜でも車の往来が激しいなど、これはNGでした。体調にもメンタルにも良くない影響が出ますし、開運どころか徐々に閉運していくぅぅぅ!どうしよー!といったような毎日に段々となっていってしまいましたね(笑)。おバカですね。方位だけ良ければいいと、そんな簡単なものではないんだと痛感しました。


会社を辞めて、2009年からオーストラリアに1年半滞在しました。東京から見てオーストラリアは南30度内です。出国したこの2009年は、南方位は「暗剣殺」というものが廻ってきていました。暗いところ、見えないところから剣が出てくるような、殺気立った方位なわけですが・・・。暗剣殺や五黄殺は万人にとって忌むべき方角とされています。ためらいもしましたが、海外に長期滞在できるチャンスはそんなにないため、先延ばしにはできません。出発前には地元の神社でお祓いを受け、なるべく吉方位の旅行をして運気を貯め、また実際の現地でも夜は出歩かず、人通りの少ないところは避けてなるべく仲間と行動するなど、大分用心していました。ところが実際は、暗剣殺をもろに象徴するような事件に巻き込まれました。


お昼間です。血だらけのTシャツを着た目が定まらない男が、ウィスキーの空瓶を振りかざして、こちらに向かって突進されたことがありました。私は友人からもらった自転車に乗っていて、その男を避けようと大きく弧を描くように自転車を走らせたのですが、それでもいきなり途にかかってこられました。私は自転車とともにふっとばされて、地面にたたきつけられたような格好になってしまったのです。現地の人はこういう事件が起きた時、まず自分の身を守るため逃げます。それはあちらの国では常識で、あとは当事者が自力で何とかするしかありません。男が馬乗りになってきたので、こちらも必死に抵抗です。抵抗というか、発狂したように暴れました。相手がその様子にギョっとなってひるんだので、その隙に立ち上がることができたのですが、本当に危なかった。そうしているうちに、通りがかりの女性が遠くから声を出してくれて、男の気が私から逸れている間に、私は自分の態勢を立て直すことができました。また、誰かが警察を呼んでくれたこともあって、パトカーが到着。男は連行され、こちらはなんとか命は助かった。けれど乗っていた自転車も前輪が大きく曲がり、頭も打ち、太腿を強打。もうめちゃくちゃです。海外ではどんなに安全といわれる国でも日本とは事情が違うので、方位の如何に関わらず注意をしなくてはいけないのは当然なのですが、・・・。正直とてもショックでしたね。こんな目に遭うなんて、ってしばらく落ち込みました。


これより大きな出来事には遭遇していないのですが、ヒヤヒヤ、間一髪というのは何回かありまして。命が助かっただけでも、有難い。けれど、こういう出来事があると、せっかくの思い出もなんとなくつまらないものになってしまいます。これが暗剣殺の影響であるとはっきり科学的に証明することは出来ません。けれど、経験を通じた実感としては、これが暗剣殺だなぁと思っています。


また別のお話です。

これは友人のケースですが、なかなか子供ができない友達夫婦がいて、子宝に効く方位として北方位への旅行をおススメしたことがあったのです。結局旦那さんの仕事の都合がつかず、北方位の良い日に旅行することは叶わなかったのですが、それから1年もしないうちに子供を授かったということがありました。方位を取らなくても、授かる時には授かる、成るときには成るのだと教えられた次第です。


方位によって吉凶が出る。またそれによって後の運勢も大きく左右される。


著名人や有名なスポーツ選手なども、方位学を取り入れている方もとても多い。やはりそれなりの効果と、そして「自分は吉方位で動くのだから大丈夫だ!」というプラシーボ的なサブの効果もあるのかもしれません。やはり一定の効果はあって、方位学はぐっと背中を押してくれる力強い応援団のような存在なんだと思います。


では、方位の影響は生きている人全員に当てはまるのでしょうか。答えは正直わからない。そんなことしたら、出張や単身赴任、実家への帰省とかはどうなっちゃうの?その度にけがするの?病気になっちゃうの?となってしまいます。また流派によって基準がいろいろで、帰省時の方角も運勢を作用するという流派もあれば、引越しと長期入院する場合のみ見るというところもあったりで、まだまだ定まらない部分もあり、体験の積み重ねと研究の余地があるということですね。


せっかく方位を上手に取り入れて楽しく充実したかったはずなのに、方位によって悩みが生じてしまう。これはいけませぬ。占いや占術で陥りやすいことです。かくいう私も、一どっぷりと嵌っておりました。


自分の実感として、方位は結構大事だという感覚はやはりあります。けれどそれが全てではないということを経験から学習です!方位だけで根本的な運勢の改善や不都合をキャンセルするのは無理だということを、時間とお金をかけて学びました(苦笑)。


そこで、私の実験結果まとめ を発表させて下さい。


1, 本人の運勢に沿った努力と誠実に生きる姿勢

2. 土地の影響(相性)

3.方位


とても難しいけれど、この3つが揃うことがポイントなのでは、と。


1.と3.は自分自身で何とか頑張れたとして。問題は、そうなんです。2.なのです~。


この2.土地の影響(相性) 考察については、近いうちにアップしたいと思います。


なるべく近いうちに!


気長にお待ち頂けましたら幸いです。


神野悠華 ✡ 占星研究室

神野悠華(じんのゆうか)は、皆様の心の願いを聞き届け、その想いが叶うよう、西洋占星術やタロットカードを使ってお手伝いしております。

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