コラム ~土地の影響考察~ その2
「土地なんて関係ない」
そう思っていました。
全ては己の努力次第なんだと。
大切なのは、努力によってつかんだキャリアとか実績とか。人生で“何を獲得したか”という戦利品にばかり重きを置いていたころはそんな風に考えていました。土地だけでなく、食事(何を口にする)もそうですし、衣服や物でもなんでも見栄えが良くて、それでいて安くてお得なものという考え方だった私。方位学を含め、占いやスピリチュアル、目に見えない世界に昔からとても興味がありましたが、それは自分の目標や夢を叶えるための手段にすぎず、物を大切にする気持ちも当時はまったくなかったと思います。
どんだけ強欲(笑)。
まぁそんな私が努力のみでは人生の運びをより善くすることはできないんだと、超えられない壁にぶつかって初めて考えるようになったのですが、そこに至るまでは持ち前の強欲さをフルに発揮し、とにかく運が開けて欲しい一心で右に行ったり左に行ったり、人から話を聞いて教わったり、本で調べたりとあっちゃこっちゃ引っ掻きまわした末に見つかった答えは、人の人生に影響する要素の一つとして、「土地の気質」だということでした。
私の生まれた家は、土地の気質は圧倒的に良くない場所でした。今思えば、いわゆる霊的な障りのある場所で、事故や事件だけでなく、不可解なことも結構ありました。けれど、「気のせいじゃない?」で済ませてしまえばハイそれまでといったレベルなので、誰もがはっきりとこれはおかしいぞとは言えなかったんですね。東京の〇〇区○○寺が住所なのですが、いわゆるお墓のあった所でその上に建物ができて人が住んでいる状況なのでしょう。
毎日が落ち着かず、諍いが絶えず、また小さなことでツイてないなという出来事が少しずつ積み重なっていくと、どんなに頑張っても鬱々とした気分に引っ張られていきます。まるで気が吸い取られるようになっていくんですね。どこから吸われているか。そう、土地なんです。
実はこれ、私のホロスコープにもしっかり表示されているんですね。
チャートの4ハウスには天王星が在室しています。これだけではなんてことないのですが、天王星は誤差1度未満でアセンダントにスクエアとなっています。また天王星在室の4ハウスカスプは蠍座ですが、ナイトルーラーである火星は12ハウスにあって、6ハウスの水瓶座月に緩くオポジションの状態です。この12ハウスの火星は土星とセミスクエア。更に海王星とは135度のセスキーコードレートを作っていますので、とてもストレスフルですね。
4ハウスは天底。地の底です。12ハウスは隠れた場所、見えない敵。これらの影響を受けるアセンダントと6ハウスの月。自分自身への影響、それとともに健康問題として現れてきそうです。
月の年齢域である7歳くらいまでは、とにかく病弱で母親を悩ませていました。この時期どんなことがあったかというと、発熱、怪我、そして癲癇(てんかん)のような症状です。これは水星年齢域の中学生に上がる前までしょっちゅうだったんで、自分の体の弱さを恨みたくなりましたが、今となってはチャートを読めば「ま、仕方がないよね」です。勿論、こんなことはない方がいいに決まっていますが!笑
弱いところに影響がでる。低いところに溜まる。
こういったことを考えれば、様々なものの受け皿的な役割をしてくれている土地・大地は、よいもの悪いものも全てを引き受けてくれていて、人と天体が影響し合うように、また大地とも共鳴しながら生きているのが私たち人間なのかも知れません。
楢崎皐月(ならさきさつき)さんという方、ご存知ですか。今はお亡くなりになってしまいましたが、技術者・工学者でありながら、日本のカタカムナ研究にも邁進された方です。この方はあることがきっかけで、土地に流れる電磁波を測定し、その磁波によって植物や人間の生命力が盛んになるところもあれば、またその逆もしかりで、活力を奪われるように全く栄えない土地があるということを科学的に証明されました。
きっかけとなったのは、戦争当時、軍の要請で鉄の製造に関わっていたところ、材料も技術も全く同一であるにも関わらず工場によって製品の出来がまったく異なることに直面して、でした。
人の良し悪しでもなく、技術の差でもなく。検証を重ねても全く原因が掴めずにいたのですが、もしかしたら土地の影響なのではないかとふと思い立ち、電気技術者でもあった楢崎さんはそこから土地の電磁波を調べ始めました。
こうして楢崎さんは、日本全国の一万二千か所もの土地を対象に大地から発生する電磁波を測定すると同時に、その地に生きる人々の生活や植物、家畜、生産品の良し悪しとの関係性を研究されて行かれました。そして発見されたのが
土地には生命力が盛んになるところ(優勢生育地帯)もあれば、衰えていくところ(劣性生育地帯)もある
という結果でした。
それをイヤシロチ[弥盛地]、ケガレチ[気枯地]と呼んだそうです。
イヤシロチとケガレチの中間である、いたって普通な土地(標準生育地帯)もあり、やはり神社仏閣は圧倒的にイヤシロチが多く、ケガレチでは事件事故が多いという調査結果だったそうです。
とても興味深いですね。
私たちの住居は大体が普通の土地が多いのだと思いますが、環境の変化だとか人間がその土地に持ち込む有形無形のものの如何によって、イヤシロチにもケガレチにもどちらにでも傾いていくのでしょう。
現代では、楢崎さんによってもたらされた知識と技術を生かして、イヤシロチと同じ電磁波をもつ木炭を地中に埋めたり、最新のセラミックを用いたりと、住宅業者などが様々な工夫でもって対応しているそうです。
けれど、土地と人間の真の関係性というのは、技術的なものだけで結ばれるとは言い切れない部分もありますよね。社寺がイヤシロチであるように。そこをヒントにして、私たちの本当の大地との付き合い方。住まうこと。それこそ、霊的な障りもヒントに。もうちょっと突っ込んで考えてみたいと思います。
このテーマ、次回までまだ引っ張ろうと思います。
リクエストがございましたので、九星方位の調べ方など、ちょっとだけご紹介したいと思います。
書籍については、参考までにパラパラと、立ち読みでいいと思います!
なぜかというと、初めての人向けに書かれた本は、著者によって吉凶の扱いがかなり異なり、大きなブレがあると感じたからです。そうすると、どれを採用すべきか悩んでしまう。中・上級者向けの本は、それはそれで有益なのですが、初めての場合はちょっと難しいかもです。
おススメのウェブサイトです。覗いてみて下さい。
九星ラボ
http://ninestarlab.com/
自分の生年月日を入れて、「吉方位カレンダー」をクリック。引越しの日にちの盤を見て、目的地が方位学的に吉か凶かを判断します。
例えば、京都から東京は東方位30度です。来年2018年の年盤を見ると、東には七赤金星という星が廻っていますね。暗剣殺や五黄殺の方位ではないようですから、あとはご自身の本命星などとの相性をチェックして、大丈夫そうであればОKということですね。
あちこち方位
https://h200.com/houi/
こちらのサイトでは、目的地の方位をしっかりとチェックできます。九星方位で見る時は、方位線の種類を「気学30/60°」にします。画面上のカーソルを、現住所(自宅)に設定し、そこから引越し先などの目的地を確認してください。ブラウザがIEだと表示されないことが多いので、FirefoxかGoogle Chromeにして下さい。
ご参考まで!
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